ふるさとの宝物

細隆起線文尖底深鉢形土器 |サイリュウキセンモンフカバチガタドキ

分野:考古


展示の有無:第1展示室

時代:縄文時代草創期

所有者:青森県立郷土館

サイズ:22×22×30

遺跡所在地:上北郡六ヶ所村大字鷹架字発茶沢(表館(1)遺跡)

文化財指定:県重宝

受入番号:1899‐1-0


尖底の深鉢で、全面に細い粘土を水平に何段も巡らせています。底部付近は粘土紐が縦方向に貼り付けられています。口縁部には、爪で粘土をつまみ上げひねった波状の装飾があります。土器出現期の無文土器(史跡 大平山元遺跡出土)の次の段階に位置づけられ、15,700年前頃~13,200年前頃と考えられます。従来いわれてきた縄文時代草創期は、土器の使用とその普及、弓矢の出現、定住化など縄文時代の特徴が次第に明確になる時期でもあります。隆起線文(隆線文とも)土器段階は土器の使用が普及した段階で、前段階に比べると全国的に出土例が増えます。しかしながら口縁部から底部まで連続する事例は少なく、本品は貴重な例です。

細隆起線文尖底深鉢形土器
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