ふるさとの宝物

漆塗壺形土器 |ウルシヌリツボガタドキ

分野:考古


展示の有無:展示なし

時代:縄文時代晩期

所有者:青森県立郷土館

遺跡所在地:つがる市木造亀ヶ岡(亀ヶ岡遺跡)

文化財指定:県重宝

風韻堂分類番号:543‐1‐365

受入番号:543‐365-0


底部が小さく、最大径の位置が肩部にある、均整のとれた形状の壺形土器です。このコーナーで紹介している青鹿長峰遺跡から出土した壺と似ています。このような形状から晩期でも後半の大洞A式のものとみられます。口縁部には4単位の突起が付く以外は装飾がありません。外面には赤漆が塗られます。底部は4ヶ所が張り出しています。縄文時代晩期にはカゴに漆を塗った籃胎漆器がしばしば見られ、これを模したものと考えられます。亀ヶ岡文化は漆の技術が非常に発達しました。この土器は亀ヶ岡文化の漆工芸を代表する出土品の一つです。

漆塗壺形土器
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