わたしの50年my50th

思い出すこと

 開館時は何度も足を運びました。記憶に残っているものを上げてみます。
・ひとつは、明治期の金工の「細工物」(1。動き出しそうなヘビや昆虫等、目を見張るものがありました。
・楽しかったのは、友人と見た「ドールハウス展」(2。可愛くてきれいで精巧な作りで、自分でも作ってみたいなァ等思ったものです。
・驚いたのは鳥瞰図です(3。こんな風に物を見、描くことが出来る事にとても感動しました。
・又、今は亡き義姉と見た昭和の暮らし展(4。姉はことの他喜んでいました。なつかしく、心がほのぼの温まる良い展示でした。
 再開をお願いいたします。

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郷土館注)
1) 京都・清水三年坂美術館展(2012年6月8日~7月16日)
2) ドールハウス展in青森 小さな夢の世界・ミニチュアハウスへようこそ(2014年7月12日~8月24日)
3) 吉田初三郎 鳥瞰図展 大正・昭和に描かれた観光パノラマ絵図(2013年7月24日~9月1日) リンク・リーフレット
4) 我が家にテレビがやってきた 昭和30年代以降のくらしの変遷をたどる(2006年9月15日~11月5日) リンク・図録(ダウンロード可)
青森市 カルミナ ブラーナ(80代) 
写真:「吉田初三郎 鳥瞰図展」(2013年)・「我が家にテレビがやってきた」(2006年)

郷土館からのコメント
開館時には何度も御来館くださりありがとうございました。そして、いくつもの特別展示を記憶に留めてくださり、嬉しく思います。一般の方々が博物館の展示にどのようなテーマを求めていらっしゃるのか、そしてどのような企画が心に残るのか、リニューアル後の展示の方向性を考えるにあたり、いただいた声は大変参考になります。県民のみなさまが親しみをもって楽しく御観覧いただけるような展示を目指しております。再開後の御来館を職員一同お待ちしています。
郷土館担当:P

ハッピーワンダーランドあさむし

 今回浅虫での街かど探偵団 とても勉強になり、とても良かったです。感謝しています。さて私の浅虫の思い出は何といっても「あさむしキデイランド」へ子どものころつれていってもらった記憶です。カラーテレビのない時代、「あさむしキデイランド」はまさしく「夢の国」でした。巨大なメリーゴーランド、ヒコーキ型の空飛ぶブランコなどなど、思い出したら心がワクワクしています。またいってみたいワンダーランドです。
青森市 ハッピーあさむし(50代) 撮影場所:ワンダーランドASAMUSHI 撮影年:2004年8月

郷土館からのコメント
あさむしキデイランドのエピソードありがとうどざいます。私はハッピーさんよりも少し年下の世代なので、昭和58(1983)年に開業した「マリンパーク浅虫」に連れていってもらった記憶があります。ジェットコースターや観覧車があり、園内にはレストランが設置されていました。道路を挟んで東側の山腹にあるアスレチックで遊んだことを覚えています。同じ年の7月には県営浅虫水族館もオープンしました。浅虫地区は、子どもたちの「夢の国」でしたね。過去に遡れるなら、私もまた遊んでみたいです。
郷土館国際交流担当:C

同級生は解説員

 大学を卒業した昭和51(1976)年の頃です。その頃解説員?のような仕事があったような気がするのですが。大学の同級生が郷土館の解説員をやっているというのを友達から聞いて、会いに行ったような記憶があります。(まちがっていたらごめんなさい)
青森市 ともちゃん様(60代) 撮影場所:青森県立郷土館エントランスホール 撮影年:1973年

郷土館からのコメント
開館まもない頃にお友達を訪ねて御来館いただいたのですね。お友達の方の制服は、写真のような感じではありませんでしたか。開館当時の新聞記事では「ことし四月に解説員として採用されたヤングレディー十四人も特訓つづきの研修を終え、あとはオープンを待つばかり」「(開館初日は)レンガ色の制服を着た女性解説員も仕事始め。参観者の質問に答えたり、案内役をしたりで忙しそう」と報じられています。大勢のお客さんを迎えて大活躍の解説員の様子が目に浮かびます。リニューアルオープン後は、ぜひお友達と一緒に御来館下さい。
郷土館季節展担当:F

サナブリ

 子供のころ、集落の中で、虫送りという行事をしていました。大人と子供が一緒になって。 児童数の少ない小学校でしたので、子どもたちは、太刀、笛、太鼓、鐘、荒馬の担当に分かれ、各々、学校で大人から所作を習いました。 虫送り当日は、大人たちが作った虫を軽トラに乗せ、そのトラックと子どもたちの太刀などの行列が、集落をぐるっと回りました。なぜか、その行列に化人もいたり。 子供も少なくなり、小学校は廃校になってしまいましたが、今となれば、よき経験をしたなあと思います。(地域は津軽地方です)
八戸市 シロクマ様(40代) 撮影場所:つがる市 撮影年:2008年5月

郷土館からのコメント
懐かしい虫送りの思い出を投稿いただきありがとうございます。子どもたちが行事の中心にいる、活気あふれる集落のすがたが目に浮かびました。小学校は廃校になってしまったとのことで残念ですが、虫送りの行事は今も続いていますか。行列が終わったあとの共同飲食も楽しみの一つですよね。世代間の交流と伝承の場である地域のまつりや行事が、これからも続いていくよう願っています。
郷土館50周年HP担当:Q

家族で来たはじめての郷土館

10年程前、はじめて青森県立郷土館に行きました。独特な建物だなあと思った記憶があります。 当時小学生だった娘の入選した版画展示を見るために行きました。 入選した版画を嬉しくもドキドキしながら見ましたが、時計の文字盤が1ヶ所逆で、どうして入選できたのか家族で大笑いして帰りました。 青森県立郷土館が開館50年を迎えるとのこと、心からお祝い申し上げます。さらに50年後も、その先も活気あふれる「ふるさと青森」であってほしいと思っています。
青森市 ぶらっく様(40代) 撮影年:2013年ころ 撮影場所:郷土館内

郷土館からのコメント
 当時のエピソードと版画のお写真、そして当館へのお祝いのお言葉をいただきありがとうございます。版画からは、髪を切っている女の子の胸おどる気持ちが伝わって来ます。 ご家族で版画展を御観覧いただいた際の楽しいエピソードを拝読し、こちらも笑みがこぼれました。 子どもから大人まで幅広い世代の学びと交流の場としての役割を果たすべく、職員一同開館にむけて準備を進めております。再開後にはぜひまた、御家族で御来館下さい。
50周年HP担当・X

郷土館で縄文土器を初めて知った

 郷土館で青森の縄文土器の素晴らしさ知りました。そして亀ヶ岡→三内丸山遺跡への興味が湧きました。特に遮光器土偶には大変驚きました。
青森市 永瀬県太郎(70代) 写真:考古展示室 撮影年:1973年

郷土館からのコメント
 郷土館の展示をきっかけに、縄文時代に興味を持っていただいたとのこと。博物館冥利に尽きるお話です。当館の初代館長は「土器と漁具に関しては青森の郷土館、と全国に注目される特色ある博物館」だと地元紙の取材に答えています。質量ともに充実した郷土の資料を未来に継承するため、展示・保存環境の拡充を目指し、リニューアルの準備を進めております。開館後には是非またお越し下さい。
考古分野担当・D

印象的だった郷土館の建物

 小学校高学年の時に郷土館が開館し、学年の児童全員で歩いて訪館したことを覚えています。記憶に残っているのは、白い真新しい建物とエントランスの斬新さです。展示内容としては、“青森の四季”を表現したコーナーです。
 今後、新しく生まれ変わった郷土館を訪問することを楽しみにしています。
青森市 還暦少年(60代) 写真:青森の四季を紹介する自然展示室 撮影年:1973年 

郷土館からのコメント
 小学校の校外学習でお越しいただいたのですね。屋上まで吹き抜けのエントランスホールは、天井のガラスを通して自然光を取り入れており、開放感にあふれています。昭和48年の当館開館時の地元紙の報道をみると、「白亜の殿堂」「真っ白な外観は県民に親しみを感じさせる」「モダンな建物」「誰もが気軽に観覧できるよう、建物の外観や内部に細かい配慮をしている」と報じられています。リニューアル後も、みなさまに気軽にお立ち寄りいただける施設となるよう、準備を進めておりますので、楽しみにしていて下さいね。
50周年HP担当:P

土曜セミナー

 青森市に引越して、青森県に関する知識を出来るだけ増やそうと思い、貴館の土曜セミナーに参加しています。多方面に詳しい講師の皆様の講演を聞き、自分も興味の方向性にこだわらず、どんなことにも興味をいだいて勉強することの大切さを学びました。
青森市 匿名(60代) 写真:多くの方々に参加いただいている土曜セミナー 撮影年:2020年

郷土館からのコメント
 いつも「土曜セミナー」への御参加をいただき、ありがとうございます。土曜セミナーでは、県民のみなさまに多様な学びの機会を提供する場として、およそ月に一度、各分野の学芸員が独自のテーマでお話しさせていただいております。みなさまの御期待に応えられるよう、研鑽を重ねてまいりますので、今後とも御参加のほど宜しくお願いいたします。
土曜セミナー担当:H

子どもの頃のお正月

 お正月の年越しを迎える前の家中のおそうじと、28日にはキネとウスでのおモチつき、まゆ玉の飾り付け(紅白のおモチをちぎって枝に付ける)(床の間、仏間、居間3ヶ所に飾る)1人ずつお膳の前に座り、年越しを迎え、父より名前を呼ばれてお年玉をいただき、除夜の鐘と共にお宮参りと観音様参りをして元日の朝は新しい衣類に身を包み甘酒をいただきました。50年以上、青森を離れていました。
青森市 匿名(70代) 写真:「まゆ玉」の飾り 撮影場所:東通村鹿橋(『青森県史民俗編 資料下北』より)

郷土館からのコメント
お父様からお名前を呼ばれてお年玉をいただいた頃ということは、60年以上前、昭和30年代頃のお正月の光景でしょうか。キネとウスを使ったご自宅でのお餅つき、まゆ玉の飾り、そしてお膳を囲んだ年越しなど、御家族そろって正月を迎えられた光景が目に浮かびます。心温まるエピソードであると同時に、今ではおよそ失われた習俗についての貴重な証言でもあり大変勉強になりました。
民俗分野担当:B

楽しみにしています

土曜セミナーや企画展等、毎年楽しみにしております。    
青森市 匿名(70代) 写真:各施設と連携して開催した企画展の一例(観光物産館「あおもりマル(秘)写真館」)

郷土館からのコメント
 郷土館の各種事業を楽しみにしてくださっているとのこと、大変嬉しく存じます。当館では県内各地の施設と連携し、これまで館外で数多くの展示会(連携展、巡回展)を開催して参りました。また、休館中も土曜セミナーや自然観察会、まちかど探偵団、出前授業、講師派遣など、館外での教育活動により一層、力を入れております。御参加をお待ち申し上げております。
連携展示担当:I

博物館実習の思い出

 私は郷土館で博物館実習を受けました。収蔵庫の中に入ったり、展示の方法を学んだり、充実した5日間でした。特に刀剣の手入れの実習は緊張しました。
青森市 むらかみ あや(30代) 写真:収蔵庫での実習風景

郷土館からのコメント
 博物館実習の思い出をお寄せいただき、ありがとうございます。当館は青森県唯一の総合博物館として、学芸員資格の取得を目指して励んでいらっしゃる方々を、県内外から広く受け入れて参りました。特別展の展示作業や収蔵庫での資料整理などを通じて、学芸員の仕事に理解を深めていただけましたなら幸いです。わたしたち学芸員も、みなさまとの作業を通じて、さまざまなことを教わりました。リニューアル後の再会を楽しみにしております。
博物館実習担当:W

知と興味の殿堂

 退職後のかかわりが主です。地元の歴史や自然、文化に触れることができるというたくさんの引き出しがあり、お楽しみ箱のようです。説明や案内がわかりやすく、ゆっくり味わえます。そしてセミナーです。様々な分野について専門の方のお話がおもしろく楽しいです。また建物そのものがステキ。味があって大好きです。
青森市 めめひろ(70代) 写真:登録有形文化財に登録されている当館の旧館(第五十九銀行の建物)。

郷土館からのコメント
 当館の建物は1931(昭和6)年に第五十九銀行青森支店として建てられました。青森空襲で多くの建築物が焼け落ちた青森市中心部に残る、数少ない戦前の建物です。建物自体も当館の自慢の展示物のひとつですので、「ステキ」と言っていただけて大変光栄です。「お楽しみ箱」と評していただいたように、展示施設に留まらない、人と情報が行き交う学びと交流の場として県内外の皆様に愛される博物館となるべく、リニューアルに向けて準備を進めております。
建物案内担当:X

たくさんの学び

 青森県立郷土館開館50周年、おめでとうございます。長くそこに在ること、とても嬉しいです。
郷土館では、たくさんのことを知りました。青森県の考古、自然、歴史、民俗、りんご、産業、美術、そして先人達。来館される方々とのちょっとした会話、学芸員の専門的なお話、また、郷土館に関わる方々から、本当にさまざまなことを学びました。いち解説員として、とても貴重な経験をさせていただきました。 どうもありがとうございました。
 いつか、現在の場所でも違う場所でも、”青森県立郷土館”として、永く永く存続されゆくことを、強く願っています。
八戸市 しろくま様(40代) 写真:「ねぶたと七夕」展 撮影年:1999年 

郷土館からのコメント
 心温まるエピソードとメッセージありがとうございます。以前、当館の解説員をされていたのですね。歴代の解説員の方々には、博物館と来館者をつなぐ大切な役割を担っていただくとともに、博物館の展示や資料整理、教育普及などさまざまな面で、いつも助けていただきました。 臨時休館となったいま、その存在の大きさを改めて深く感じて居ります。リニューアル後の新しい郷土館でお会いできますことを、職員一同楽しみにしております。
50周年HP担当・Y

ネコの形の前売り券

 私は猫が好きで、テレビでよく猫の番組をみています。
 いつでしたか、郷土館で岩合光昭さんの「ネコ歩き」の展示会があり、前売り券を購入して行った記憶があります。この前売り券の形が、上の部分がネコの形をしていてとてもかわいく、今でも大切にしています。これを見る度に、郷土館でみた展示会での岩合さんの生き生きとしたネコの写真が思い出されます。
青森市 アイランド(50代) 写真:2階まで立ち見が出た岩合光昭さんのトークショー 撮影年月日:2015年7月15日 

郷土館からのコメント
 投稿を読んで、嬉しく、幸せな気持ちになりました。 「ネコ歩き」は学芸員にとっても、印象的な展示会でした。 ネコのかわいらしさの背後に、動きの敏捷さなど生き物としての魅力が写っていました。そして撮影者の切り取った構図の面白さが際立っていたと思います。これからも、県民の皆様の心に残るような展示を作っていきたいと思います。
考古分野担当:山

銀行だった郷土館の建物

 平成の最後の頃のゴールデンウィークに、昔の銀行の建物を案内してくれるツアーに参加した記憶があります。それまでは、展示会で何度か訪れていたものの、その会場が昔の銀行だったとは思っていませんでした。スタッフの方の案内では、階段にはめ込まれた第五十九銀行のレリーフや太く多きな柱の装飾などの説明があり、発見の連続でした。
 青森市内の古い建物は少なくなったと思いますので、この建物は郷土館の一部として大切に保存されていくことを願っています。
青森市 ヘブン(50代) 写真:円柱の美しいレリーフに見入る参加者

郷土館からのコメント
 郷土館の西側部分は、第五十九銀行青森支店として建設され、その後、青森銀行本店として使われた建物です。戦災を免れ、青森市内でも数少ない戦前からの建物です。道行く人にも、昔の記憶を今につないでいると思います。案内ツアーでは、銀行時代の大きな鉄扉の金庫をご覧になったと思います。その一つは、考古部門の国指定の重要文化財や県重宝の収蔵庫として使用しています。もう一つは、郷土館の考古資料を代表する風韻堂コレクションの収蔵庫です。金庫としての役割を終えたあとも、宝物を収蔵する場所として大いに活躍しています。
考古分野担当:川

郷土館特別展と父の姿

 平成14年(2002)の11月から翌年1月にかけて開催された特別展「今純三・今和次郎展 ふたりが描いた大正・昭和のくらしと風景」の様々な書類の中に当時の解説員さんたちによる記録集を見つけました。タイトルは、「『考現学展』を考現学する」。
 考現学とは、くらしや街の様子を調査・分析し、図表やイラストなどで社会の変化を記録する学問で、和次郎が始めました。画家であり版画家の純三は、兄和次郎に青森県内の資料やスケッチを送っています。
 会期中、会場に立つ解説員の皆さんが交代で、来館される方々の様子を「考現学」した貴重な記録集をめくっていて、手が止まりました。1月某日金曜の午後、天候はくもり、来館者の中に、メガネをかけ、やや大きめの鞄を提げたコート姿の60歳代男性の記録がありました。白髪がとても美しい、とのコメントがあります。懐かしい父の姿でした。
 父にとって、展示会場の大ホール(旧館)は銀行だった頃に働いた思い出の場所でもあり、郷土館の展示会にはほぼ必ず、短時間でも足を運んでいました。
 純三や和次郎が大正、昭和時代の人々の日常の姿をあたたかく見つめていたように、当時、熱心に展示資料を見る父の姿を解説員さんが見守ってくれていたんですね。娘として、うれしく、そしてまたこのことを本人に伝えることができない今、ちょっとさみしくもなりました。
青森市 K(50代) 写真:郷土館正面玄関前の外看板スナップ写真 撮影年:2002年 

郷土館からのコメント
 あの展示会の時に今和次郎・純三兄弟にならって、観覧者の方々の様子が解説員たちの手により、スケッチ入りで記録されたわけですね。驚きました。それはそれで、ゆくゆくはそれらの記録が貴重な郷土の資料になるかもしれません。
 お父様が、当館の展示に足を運ばれていたことは、非常にありがたいことです。昔の職場でもあった当館大ホールを懐かしんでのことかとは思いますが、父親として自分の娘の力になりたい、という気持ちも感じられます。
歴史分野担当:S

歴史の学習と郷土館

 私は小学校4年生まで青森市立長島小学校に通い、5年生から青森市立三内小学校に転校しました。5年生の時の担任の先生が、クラスの子どもたちに「郷土館がとてもいい施設なので一度行ってみるように」と勧め、私も母親と妹と一緒に郷土館を訪れて見学しました。開館したときも訪れていましたので、この時が2回目でした。
 6年生で縄文時代の勉強をした際には、先生が計画して校舎の裏側に竪穴式住居を作りました。穴を掘って、柱の木を立てました。木をヒモで結んでわらをかけて壁を作りました。わらは、米を作っている家の同級生の家からリヤカーで運んできました。中にはいろりの穴も掘りました。小さな竪穴住居でしたが、完成したときはとてもうれしかったのを覚えています。
 三内小学校の学区には丸山地区があって、当時から土器がたくさん出てくるということで、子どもたちにとって土器はとても身近なものでした。丸山地区の友達は土器が見つかる場所を教えてくれました。三内丸山遺跡ができるずっと前のことです。
 6年生で歴史を学習してから、改めて郷土館を見学しました。県内の縄文時代の土器など様々な歴史資料を見ました。少し知識を持って見学すると、感動が新たなものになったような気がします。
青森市 アール(50代) 写真:郷土館考古展示室体験コーナー  撮影年:2018年

郷土館からのコメント
 これまで毎年多くの小学生が校外学習や家族や友達と見学に来ていました。一回目は連れてこられた感じの子も複数回来ているうちにお気に入りの展示品を見つけ、体験コーナーで遊んでいる姿が思い出されます。
 小学校の時の見聞きだけでなく、実物に触れ家づくり体験をしたことが考古資料に関する記憶をより鮮明に残しているのでしょうか。
 博物館の体験コーナーをもっと充実させたいと思いました。
 郷土館再開時に多くの先生が生徒に郷土館をお勧めしたくなる博物館を目指して頑張ります。
考古分野担当:ゴマ

特別展「青森県の文化財」

 将来、青森県で日本史の教員になることを目指し、大学で勉強をしていた学生時代。 ある日ふと、ある展示会のチラシが目にとまりました。「青森県の文化財」。青森県立郷土館の開館30周年記念の特別展です。
 いざ、学友とともに観覧してみると、青森県の貴重な文化財が数多く展示され、そのすばらしさに感動を覚えました。一方で、地元の青森県について知らないことが多いことにも気づかされました。教員になるにあたって、あらためて青森県の自然・歴史・文化について勉強しなければ、と。
 もちろん、特別展を観覧後、常設展も時間をかけて観覧しました。小学生の頃に何度も見たことがある展示室でしたが、大人になり、新鮮な気持ちで勉強することができました。
八戸市 トップブルー(40代) 写真:「刀剣魂」展 撮影年:2016年

郷土館からのコメント
 開館30周年記念の特別展「青森県の文化財」をご覧になったことが、地元の青森県の自然・歴史・文化についてあらためて学ぶきっかけになったとのことですね。ありがとうございます。わかっているつもりの地元について、新たな発見がたくさん見つかる新郷土館建設に向けて、ただ今企画中です。郷土館の再開をお楽しみに。
教育普及分野担当:R

懐かしの下北汽船

 私の父方の祖父母は佐井村の長後地区に住んでいました。小学校1年生の時に青森市で同居を始める前は、夏休みや冬休みに家族で祖父母宅へ小旅行。
 普段は父が運転する車で下北半島の海沿いをひたすら進む長距離ドライブで、車中で退屈な気持ちになることもしばしば。たまに道路上に出没するニホンザルに足止めくらい、食べ物欲しさに車にしがみつく姿に恐怖を覚えることも。
 そんな中、何度か下北汽船で陸奥湾を縦断して移動したこともありました。海上を突き進むワクワク感と、普段見ることのない海からの景色に興奮した記憶が鮮明に残っています。
八戸市 ピースパープル(40代)

郷土館からのコメント
 ご投稿ありがとうございます。佐井村は良い所ですね。ウニはおいしいし、仏ヶ浦や縫道石山は謎めいているし、何よりも海の透明度が凄い…。実は私も、ピースパープルさんと同じ頃に下北汽船の脇野沢→蟹田間に乗船したことがあります。小学校4年生頃の夏だったと記憶していますが、昭和60年前後ではないでしょうか。当時の船の様子がとても懐かしかったです。大変貴重な思い出をありがとうございました。
教育普及分野担当:大納言

学びの場 郷土館

 今から35年ほど前。小学校の頃、よく母親に連れられて郷土館に来た記憶があります 常設展の他、特別展も何回か観覧した記憶が・・・。
 何の展示会だったかは忘れましたが、よく版画を観に来たことと、観覧後に親子そろってテレビ局の取材を受けたことを鮮明に覚えています。
 展示室では、動物の剥製に驚き、海中の生物の生態を見ることができるコーナーを見てとても勉強になったなぁ、という思い出が。
 今自分が親の立場になってみると、多くのことを学ばせようと郷土館に何度も連れてきてくれた母親に感謝の気持ちがいっぱいです。たくさんのことが学べる郷土館の早い再開を願っています。
八戸市 桜咲く季節に(40代)

郷土館からのコメント
 ご投稿ありがとうございます。35年前といいますと、ちょうど昭和の終わり(昭和63=1988年)ですね。実物の資料を通じた博物館での学びが、子どもにとって生涯忘れられない知識と経験に繋がることを示すエピソードだと思いました。再開後にはぜひ、お子様を連れて見学にいらしてください。
【一口メモ】昭和63年には、当館の第五展示室(未来展示室)に最新鋭のパソコンシステムが導入され、情報を検索できるようになりました。翌・平成元年には入館者が100万人を突破しました。
民俗分野担当:M

津軽海峡線 快速海峡

 50歳に満たない私の思い出とすれば、「津軽海峡線 快速海峡」は欠かせない存在の一つとなっています。
 「快速海峡」はご存じ青函連絡船廃止により誕生し、東北新幹線八戸延伸開業に伴い終焉となった青森~函館を結ぶ快速列車であります。
 この列車のすごいところは、普通列車扱いなので自由席利用だとJRの普通乗車券で青森から函館まで行けたことです。たしか青森~函館間は片道3,150円だったと記憶しています。また、春・夏・冬のシーズンでは青春18きっぷが使え、1日あたり2,300円で乗り放題でもありました。そこで私はしょっちゅう、その日の思い付きで18きっぷを使い、江差へ旧幕府海軍軍艦「開陽丸」を見に行ったり、函館五島軒へ「ビーフカレー」を食べに行ったりを日帰りでしていました。今思えば、夢のような時代だったと思いませんか…。
 2002年12月、県内は東北新幹線「はやて号」八戸開業で沸いていましたが、私は「快速海峡」や「特急はつかり」が廃止になった方が悲しくて、今でも津軽海峡線が輝いていた(個人的感想)2000年前後を思い出して青森駅のホームを見つめています。
ありがとう永遠に…。私の思い出「快速海峡」です。
八戸市 陸奧守(40代)  写真:出発を待つ「快速海峡」 撮影年:2001年8月

郷土館からのコメント
 拝読しました。格安で青森から函館に行けていたのがうらやましいです。列車から見る外の風景は心躍りますね。近年、列車の本数や列車自体が減少しているのが残念です。列車旅ブームが再来することを願っております。
キョドチャンネル担当:K

思い出の郷土館

 小学2年生のころ、父親に連れられて初めて郷土館を訪れました。考古展示室では縄文時代の住居の模型、自然展示室ではキノコの模型、歴史展示室では五輪塔の模型、民俗展示室ではオシラさまの木像が印象に残りました。なかでもブラックライトで衣服が光る未来展示室の演出は子ども心をくすぐるものでした。夏休みの自由研究では、郷土館で見た縄文住居の模型を再現して、学校に提出しました。その後も郷土館の資料が忘れられず、キノコや五輪塔、オシラさま、人骨、賽の河原、地蔵堂などの実物大模型を作り、「マイ郷土館」として部屋に飾って一人で楽しんでいました。
 青森県の未来を担う子どもたちにとって、郷土の魅力を知り、ふるさとへの誇りを育む学びの場として、郷土館は欠かせない存在だと思います。リニューアルを楽しみに、早期の再開を心から願っています。
青森市 吉田吉男(50代) 写真:夏休みの課題研究の相談かな?

郷土館からのコメント
 初来館時の記憶が鮮明に残っておられることに驚きましたが、それだけ展示に強い印象を受けたのだと思います。改修工事により展示も一新する予定ですので、印象に残るよう工夫した楽しい展示にしたいと思います。
自然分野担当:S

家族で来た郷土館

 昭和50年ころ、小学生時代に家族と郷土館に行きました。自然や歴史のコーナーの展示品を、ドキドキしながら見て回った思い出があります。 戦前生まれの両親は、足踏み脱穀機や赤ちゃんを入れる「エンツコ?」を指さしながら、「こったの、おら家さもあったじゃ。」と話が弾んでいました。 終盤で「未来の青森」を紹介する映像コーナーがあり、高層の居住スペースが映っていて、ふるさとがこんな風に発展できたらいいなぁと期待しました。
 県立郷土館が開館50年を迎えるとのことです。この先100年後も150年後も活気あふれる「ふるさと青森」であってほしいと思っています。
青森市 ほわいと様(50代) 写真:今はなき「未来展示室」 撮影年:昭和50年ころ?

郷土館からのコメント
心温まるエピソードとメッセージありがとうございます。当館は現在休館中ですが、リニューアルに向けて準備を進めています。 「ふるさと青森」の魅力を後世に伝え、新しい時代を切り拓くための学びと交流の場として、50年を機により一層努めてまいります。再開後はぜひ、ご家族でお越し下さい。
50周年HP担当・M

なつかしの郷土館・ふるさとの思い出 写真・エピソード大募集!!Nostalgic Folk Museum / Memories of Hometown Recruitment of Photos and Episodes!!

青森県立郷土館は、令和5年9月20日に開館50周年を迎えます。県民のみなさまと歩んできた50年のあゆみを振り返るにあたり、当館や「ふるさと青森」にまつわる写真や思い出を募集します。
みなさまが初めて郷土館を訪れた時の心踊るエピソードや記念写真、家族揃って観覧した特別展のまつわる思い出やお写真なら何でも結構です。
また、県内の観光地へのご旅行や、お正月やお盆の風景、農作業の思い出など、この50年の間でみなさまの心に残る「ふるさと青森」のエピソードや写真をお寄せ下さい。
募集内容
  1. ①郷土館にまつわる写真やエピソード(400字以内)
    ②「ふるさと青森」にまつわる写真やエピソード(400字以内)
    ③写真のみ、エピソードのみのご応募も歓迎します
  2. ペンネーム、生まれた年、現在の居住地、連絡先(住所、電話番号またはEメールアドレスなど、当館からの連絡が可能なもの)
    ※連絡先は公開しません。いただいた個人情報は厳重に管理します。
  3. 写真については、撮影年、撮影場所(わかる範囲で結構です)
募集方法

郵送、当館代表メール、及びTwitterのダイレクトメッセージによる投稿

  • 郵送による応募で、写真の返却を希望される場合はその旨記入し、切手を貼った返信用封筒を同封して下さい。
  • 御応募をもって、文章や写真の使用と公開について御承諾いただいたものとします。
  • 御応募は、掲載を確約するものではありません。また、明らかに諸々の権利(著作権、肖像権等)を侵害すると判断される写真や文章は、公開いたしません。
  • 応募内容の公開によって生じたトラブルについて、当館は責を負いません。
  • 特に写真について、郵送の際に生じた不着や破損等の問題については、当館は責を負いません。大切なお写真の原版を郵送される場合には、十分な梱包と養生のうえ、配達記録のある方法でお送りください。
応募受付期間 令和5年7月3日(月)~令和6年3月29日(金)必着
応募先
  1. 郵送の場合
    〒030-0802 青森市本町2丁目8-14 青森県立郷土館学芸課「50周年」係
  2. メールの場合
    E-KYODOKAN@pref.aomori.lg.jp
  3. Twitter(ダイレクトメッセージ限定)の場合
    郷土館Twitter公式アカウント @aomori_kyodokan

不明な点がありましたら、青森県立郷土館(電話017-777-1585「50周年写真・エピソード係」)までお問い合わせください。

青森県立郷土館

〒030-0802
青森県青森市本町二丁目8-14
017-777-1585

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