ふるさとの宝物

波千鳥硯箱 |ナミチドリスズリバコ

分野:歴史


展示の有無:第3展示室

時代:近世

所有者:青森県立郷土館

サイズ:24.2×18.2×4.5

受入番号:2215‐1-0


二代目池田源兵衛の作品。箱の上部に千鳥を配し、下部には遠近感のあふれる青海波を施しており、技術の高さがうかがわれます。なお、彼は、若狭国(現福井県西部)小浜から招かれた塗師初代池田源兵衛の息子です。23歳の頃に江戸の青海(せいがい)太郎左衛門のもとで修行、青海家の秘伝である青海波塗のほか、当時の江戸では最先端の漆塗りの技術を習得し、宝永元年(1704)年津軽に戻り、津軽塗の基礎を築きました。後に、師匠の苗字を継ぎ、青海源兵衛と称し、以後子孫は代々塗師として弘前藩に仕えました。

波千鳥硯箱
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