ふるさとの宝物

遮光器土偶(複製) |シャコウキドグウ(フクセイ)

分野:考古


展示の有無:第1展示室

時代:縄文時代晩期

遺跡所在地:つがる市木造亀ヶ岡(亀ヶ岡遺跡)

文化財指定:原品は重要文化財

受入番号:0‐0-0


原品は東京国立博物館が所蔵する、つがる市木造の亀ヶ岡遺跡で出土したもので、重要文化財に指定されています。大型の中空土偶で、右足を欠く以外はほぼ全形がわかります。足は短く、腰は強く張り出し、胴部には唐草文風の曲線文が全面に施されます。目は大きな楕円形の中に横線が一本引かれるいわゆる「遮光器」表現をとり、頭部には王冠状の複雑な装飾があります。亀ヶ岡文化が到達した高度な工芸技術を示す優品です。全体にデフォルメされた形状ですが、乳房があることから、ほかの大部分の土偶同様、女性を表現したものであることがわかります。
 この土偶は明治20年(1887)4月に発掘され、同年10月に、結成間もない中央の学会に紹介されました。このような経緯からも、最も有名な遮光器土偶といってもよいでしょう。

遮光器土偶(複製)
遮光器土偶(複製)
※画像をクリックすると拡大表示されます。